理工学部理工学科化学コース
是永 敏伸
有機合成、分子触媒、医薬品化学
岩手大学理工学部化学コースの是永教授の研究グループは、ノーベル賞受賞反応として知られるクロスカップリングに用いられるパラジウム触媒の使用量を大幅に削減可能な高活性触媒(配位子)の開発に成功しました。
有用分子に含まれるビアリール骨格の製造にはノーベル賞反応である鈴木-宮浦カップリングが用いられますが、嵩高いビアリール合成には多量のパラジウム触媒が必要となり、触媒量の低減化が強く求められていました。これに対し是永教授らは、パラジウム触媒を高活性化するHFTPhos配位子を開発し、従来の数百分の一という極めて少量の触媒で、嵩高いビアリールを高収率で合成することを可能にしました。
本成果により、医薬品や有機ELの生産コストの大幅な削減が期待されるとともに、環境負荷の低減といったSDGsの目標達成にも資する可能性が示唆されています。
本研究は、凤凰体育平台7年6月16日にアメリカ化学会が発行する学術誌『Organic Letters』に掲載されました。
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